庭園美術館は、日本のアールデコ建築の最高峰で、体感できる、現代では数少ない場になっています。
アール・ヌーボーやアール・デコ様式は、30年ぐらい前までは生き続けていて、生活の中に普通に見られました。
特に資生堂などは、ノベルティーにもエルテを起用したり、ちょっとした手鏡などにもアールデコの文様を取り入れていました。
現代では、一部のブランドで、少しですがその面影を見ることが出来ます。
代表的な所では、ラリック、ノリタケ、バカラ、クリストフル、カルティエ、シャネル、ジバンシィ、ディオール、エトロ、ニナ・リッチ、フェンディ、ドリス・ヴァン・ノッテン等々。
ラリックは当然としても、他でも一部で垣間見る事が出来、それらを見つけることも楽しいことかもしれません。
自分自身、好きなもののテーマは「プリミティブ×アール・デコ」なので、色々と身近に集まってきます。
「プリミティブXアールデコ」なんて自分だけかと思っていたら、少し前に庭園美術館でアフリカン・マスクの展示があったので、なんだか嬉しかったのを思い出します。
家具なども、好まれるのは今や北欧が中心のようですが、少し前のアンティークには、良いものがあります。
昭和モダン等という言葉もあって、昭和初期にはアールデコの影響が色濃くあります。
鹿児島でお世話になる、城山観光ホテルも、基本はアールデコ様式です。
そうそう、アールデコといえば、薩摩切子も忘れてはいけません。
輝きといい、佇まいといい、もっともそのきらめきが残っているものの一つかもしれません。
個人的には、アールヌーボー、アールデコのブームの再燃が起こることを願っていますが、自分だけの密かな楽しみにしておくのも悪くない・・とも思っています。
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